
なぜいまメタバースなのか?(実はけっこう前から使われている言葉です…)
それは2021年7月Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏が決算説明会で「今後数年のうちに、当社はソーシャルメディアを主とする企業から メタバース企業と見なされるようになるでしょう」と述べました。
またFacebookという社名を『Meta』へ変更するなどその動向に注目が集まっています。
また時を同じくして、Microsoftも同社が構築するクラウドコンピューティングサービスを「エンタープライズ・メタバース」と表現していました。
今時代を先どる米国企業GAFAMの複数社が同時に、発信をしている『メタバース』とはいったい何なのかを調べてみました。
メタバースとは?サマーウォーズの世界?

メタバースとは、SF作家ニール・スティーブンスンによる1992年「スノウ・クラッシュ」の作中に登場するインターネット上の仮想現実という概念が、そのまま流用されたものです。
メタバースの【メタ】は「高次元の~、観点」などと訳され、【バース】は「宇宙」と直訳できますが、日本の映画でまさにこの世界観が描かれていたものがあります。
細田 守 監督作の『サマーウォーズ』です。
毎年夏になるとテレビ放映しているのでご存じの方も多いと思います。
あの「仮想都市空間OZ」という世界観がまさに実現に向けて動き出しつつあることを意味しているのだと思います。
既に映画の世界が現実に実現するということは過去にも何度も起こっていますので、なんだかワクワクしませんか?
私は映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で見ていた内容が実際に実現するのを目の当たりにして感動してしまいました。
ってちょっと古い話にはなってしまいますが…
なぜ今この話題か?
メタバースの世界は、まさにインターネットの次のインフラとも言われておりMeta(旧Facebook)、Microsoft、Googleなど世界中の企業から注目を集めています。
実際に各社は次世代のインターネットインフラの主導権をとるべく様々な動きを見せています。
Facebookは社名をMetaに変更し、VRフィットネスアプリ「Supernatural」を開発したWithinを買収ししています。
Microsoftは11月2日、オンラインイベント「Microsoft Ignite」で、「Mesh for Teams」を発表しました。
このMesh for Teamesでは、共有ホログラフィック体験でバーチャルな会議室に自身のアバターとして参加することができるとしています。

このように米国GAFAMの各社がメタバース関連に注目をしているということで、今後の身の回りのアプリやインターネットの世界がサマーウォーズのようにつながり、
あのOZの世界に加えて、ゲームに始まり、商品の売買も、遊びも、仕事もどこにいてもできるようになりゲームなどの中のお金が、現実のお金と交換ができるそんな世界の始まりかもしれません。
今後さらにメタバースの話題には注目しておきたいところです。
次に現時点で、メタバースに関連ありそうな企業を調べてみました。
メタバース関連企業 (ゲーム業界)
EpicGames
代表作【フォートナイト(2011年~/2017年~)】
アクションやバトルロワイヤル、サンドボックスなどの3種類のゲームを提供し、対応プラットフォームの多さと、コロナ禍でユーザー登録数が増え全世界3億5000万人以上がプレイしています。もともとはストーリーモードのみのゲームでしたが、韓国PUBG Studiosが開発した「PUBG」の良さをリスペクトを公表し、新たにゲームを修正して作り上げ現在はPUBGをしのぐユーザー数を獲得しています。
任天堂
代表作【どうぶつの森(2020年~)】
2020年話題になった、無人島生活シュミレーションとでもいえば良いでしょうか、主人公が無人島に入り自分の好きなように島をカスタムしたり、知人の島に遊びにいったりまさに仮想現実の世界ですね。
ジョーバイデン候補(当時)が選挙活動用に『あつ森』上で島を公開したことでも話題になりました。
Roblox
代表作【Roblox(2006年~)】
こちらも現在世界で大流行のゲームプラットフォームで、コロナ禍で月間利用者が1億6400万人を突破しました。今現在最もメタバースに近いゲームなのではと思っています。
理由は、このゲームはユーザーがRobloxゲーム内でオリジナルゲームを開発することが可能(USGプラットフォーム)となっています。オリジナルゲームの数は200万本を超えており人気オリジナルゲームのアクティブユーザーは1000万人を超えるものもあります。
アメリカの16歳未満の子供の半数がプレイをしているゲームとのことです。
PUBG Studios
【PlayerUnknown's Battlegrounds[PUBG](2017年~)】
Minecraft、グランド・セフト・オートV、Wii Sportsに次いで世界で4番目に売れたゲームソフトであり、2018年1月に記録された323万6027人の同時接続プレイヤー数は、Steamにおける歴代最多記録です。
メタバースには必須?UGCプラットフォームとは?
USGプラットフォームは、「User Generated Content」の略で一般ユーザーによって作られたコンテンツをさします。
例としては、食べログのユーザーの口コミとか、価格どっと.comの購入者の声などがあたります。今やインターネットの世界で自由に発信ができるようになりましたが、
企業の発信する内容より、個人のユーザーの声の方が評価として受け入れやすかったりしませんか?このような考えかたからUGCプラットフォームというものは、メタバースの世界でも必ず必要になってくると考えています。
メタバースとは?まとめ
現在に至るメタバースとは、インターネットの次の世界であり「仮想世界」と「現実世界」を結ぶ新たなプラットフォームだと思います。
現在Meta(旧Facebook)、Google、Microsoftなど世界の有名企業が仮想現実のプラットフォーム開発に力を入れ始めています。サマーウォーズのような世界を人間は実現できるでしょうか。
一昔前の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のような、空想であったことが現実になる世界を早くみてみたいものです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。